これからいよいよクライマックスか。せっかく期待が高まってきたところなのに、残念ながら、帰国の途につく時間が来てしまった。悔しいけれど、それもまた旅。
タクシーに乗って空港へ向かう。ウブドを離れていく。車窓が暗闇に包まれる。フロントガラスに、祭りの余韻がほのかに浮かび上がる。
5年ぶりのバリ。しかし、次の訪問は、そう遠い日のことではないような予感がする。再び闇に消え去ろうとする余韻を心に刻み込みながら、そんなことを考えていた。
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Fin.
20/20