射し込んでくる陽光は、オレンジ色に変わりつつあった。
日暮れが刻々と近づいてきたようだ。
念願の、メコンと夕陽。
もうすぐ、この両者と相まみえることができる。
あきらめかけていた対面だけに、自分でも驚くほど
胸が高鳴ってきた。
急いでトゥクトゥク乗り場に向かうと、たむろしていたドライバーのひとりに声をかけた。