土手の賑わいは、夕方になって一段と増していた。
小さいながらも移動遊園地まで設営されている。

もっとひなびた、寂しさ漂う夕景を想像していたので、この賑わいぶりには正直、面食らった。

これがいつもの風景なのだろうか。それとも、何か大きい行事でもこれからあるのだろうか。

そんなことを考えながら土手を進んでいくと、突然、出店の列が途切れ、キラキラと輝くメコンが目の前に現れた。