予想外の賑わいぶりを驚きの目で眺めていると、突然、目の前がぱあーっとまぶしくなった。太陽がようやく顔をのぞかせたようだ。
いったん姿を現すと、その照射に容赦は一切ない。
東南アジア特有の、あの懐かしくも強烈な日射しが、ビニールのひさしを突き抜けてビシビシと全身に伝わってくる。
汗が吹き出る。
いい感じになってきた。アジアの旅はこうでないと。
ほどよく喉が渇いてきたところで、タイミングよく、ビアラオが目の前に置かれた。