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そんな交錯した気持ちを抱きつつ訪れたシャウエン。3年前の旅で受けたような鮮烈な衝撃こそ残念ながらなかったけれど、その衝撃のせいで見逃してしまった光景を、昨日と今日でたくさん見つけることができたことは、とても楽しかった。また、時を経て訪れることで得られた発見や、新たに芽生えた興味もいくつかあった。そうした発見や興味が多くなればなるほど、再訪への恐れのようなものもどこかに消え、そこが「何度も訪れたくなる街」に変わっていくのかもしれない。

シャウエンをはじめ、マラケシュ、エッサウィラといったモロッコの街は、そういった部類の街の仲間に加わりそうな予感がしていた。いや、予感ではない。1週間前にあとにしたばかりのエッサウィラに、明日再び向かおうとしているのだから。モロッコの旅の終わりを迎える街は、ティトゥアンではなく、エッサウィラがふさわしい。いまはそういう気分であった。

Chaouen: 14/14