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実のところ、シディ・ブ・サイドに到着したとたん、再び上空に雲が出現し、以後ほとんど薄日の中での街歩きとなってしまった。とても残念ではあったが、夕方になり、その薄日のおかげで、濃いオレンジ色ではなく、淡いピンク色を帯び始めた白壁の街並みは非常に美しく、ほんのりと染まっていく様子は見ていて飽きなかった。

モロッコとは異なるチュニジア的な何かがここで見つかったかというと、正直わからなかった。でも、こうして幻想的な光景を眺めることができただけでも、この町に来た甲斐があったかな。そう素直に思うことができた。チュニスのメディナで抱いた物足りない気持ちも薄れつつあった。

明日からはいったんチュニスを離れ、一気に南へ下る。どのような光景が待っているのだろうか。
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