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やがて、輪の真ん中に、二人の男だけが進み出た。和気あいあいとした雰囲気が鳴りを潜めた。
舞いが佳境に入ったことを物語っていた。
壮齢の男二人が見せる勇者の舞い、である。二人の顔の表情ひとつ、ジャンビーアの軌跡ひとつに、これまでにない真剣さと勇壮さが宿っている。緊迫した間合い。だが二人の動きは絶妙に連動し、齟齬をきたすことがない。息のあったコンビネーション。きっとこれまでの人生の中で、何度も何度も舞ってきたのだろう。
真っ青な空の下で繰り広げられているジャンビーアの舞い。息を飲みながら、その神髄を味わった。
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ジャンビーアの舞い: 11/15  |
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