今日は少し遠出して、遺跡と寺院を巡ることにした。午前9時。申し込んでいたツアーのミニバンが迎えに来た。ツアーのメンバーは、僕のほかに、アメリカ人の姉妹2人組と、美人のアメリカ人女性。彼女は日本の政府からお金をもらって、長崎の高校で英語を教えているそうだ。春休みを利用してバリに来たのだと言う。日本の生徒はどうかとたずねると、「う〜ん、まあまあね」などと笑いながら、含みのある答え。あまり印象は良くないようだ。日本の生徒はシャイで消極的だからだろう。
ミニバンは、まずゴアガシャに到着した。11世紀頃の遺跡と言われている。石段を下りていくと、奥に不可思議な洞窟があった。入口に、奇妙な表情の動物が彫られている。ヒンズー神話に登場する「カーラ」という動物だそうだ。バリの寺院に行くと、よくこのカーラの奇怪な顔の彫刻を目にする。
次に、タンパシリンという小さな集落に到着。ここにはティルタ・エンプルという、泉を祭った寺院がある。さっそく境内に入り、沐浴場や泉を見て回った。 |