彼の地への旅＞モロッコ 1. マラケシュ

		翌朝。宿の屋上のテラスでぼくは、ひどく落胆した。上空が一面雲で覆われているではないか。昨日の快晴は単に運がよかっただけなのか。フナ広場に面したカフェで遅い朝食を取っていると、雲間から青空がのぞきだした。お、もしかして、と思っていると、その青空がみるみる広がりはじめた。そして11時を過ぎる頃には、昨日と同じような気持ちのよい快晴に。この青空を見て訪れたのが、マジョレル庭園。赤で彩られたマラケシュにあって、青が支配するこの庭園は異次元の世界。
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