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第二のきっかけは、帰国後のこと。
ポルトガルに興味を持ちだしていろいろ調べたところ、ポルトガル黄金期の面影を残す白い街がモロッコの大西洋岸沿いにも散在していることがわかった。3年前の旅では興味がなく、したがって訪れることのなかった街ばかりであった。この最初の旅以来、またモロッコを訪ねてみたいという気持ちは強く持ち続けていたのだが、その大部分を占めていたのは砂漠への憧憬だった。しかし、いざポルトガルに興味を持ち始めてみると、「砂漠、再び」よりも、こうした白い街のほうに魅力を感じるようになった。とりわけ、そんな白い街の筆頭であり、モロカンの間でも人気が高いというエッサウィラや、とある本に書かれていたアシラという街に強く惹きつけられた。ここで、第一と第二のきっかけが結びつき、ひとつのプランが浮かび上がってきた。
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