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15分ばかり歩くと、いい感じに寂れた駅へ。3時38分発のファーロ行き各駅列車がある。出発まであとほんの数分。頻繁に運行しているわけじゃないので、かなり運がいい。すぐに切符を買い求めて、ホームに停車している列車に乗り込む。

何の合図もなしに、突然ガタンという音がしたかと思うと、ローカル列車はゆっくりゆっくりと走り出した。

途中、タビラやオランなどアルガルヴェ地方の小さい街に停車しながら、大西洋に沿ってのんびりと進む。

1時間ほど走ると、左側の車窓に海が広がり始めた。
すると列車は速度を徐々に落としていく。もうすぐ終点らしい。

ファーロ駅のホームに降り立った瞬間、穏やかな海風が吹き抜けるのを感じた。モロッコのエッサウィラで感じたのとはまた違った哀愁の香り。ここから、また新たな旅、そして白い街巡りが始まる。
Faro: 3/11