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                  見晴台の縁に沿って、地元の人が一列に並んでいた。大部分は若者であった。男女が入り混じっているところに、首都を感じた。 
 
                  列の切れ目を見つけて、縁に立ってみた。波打ち際の遊歩道は黄金に輝き、その向こうには赤く燃える夕日が海に沈もうとしていた。それを見つめる人の列がシルエットとなって浮かび上がる。美しかった。 
 
                  今日は移動日とあきらめていただけに、思いがけずこんな素晴らしい夕日と出会えた感動はことのほか大きかった。長かった移動の苦労が、この一瞬で報われたような気がした。ラバトに来てよかったと素直に思えた瞬間であった。 
                   
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            Rabat: 5/12          | 
           
        
       
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