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続いて、シディサハブ霊廟に向かう。
乾いた遺跡のようなグランドモスクとは対照的に、ここは多彩な色で満ちていた。最初に目を奪われたのが、壁に描かれた鮮やかなアラベスク模様だった。特に、オレンジ色と青が素晴らしい。しげしげと眺めていると、突然「ホホホホーッ」という叫び声とともに、民族衣装で身を包んだ集団がやってきて目の前で踊り始めた。最初はあっけにとられたが、よく見ると、その中に今眺めていた模様と同じ色の衣装をまとった女性を見つけた。もっと近づこうとしたちょうどそのとき、彼女たちは踊りを止め、奥のとびらへと消えてしまった。何かの儀式を執り行うようだった。再び静寂が戻った。幻のような一瞬の出来事だった。
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