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三つの神殿のうち、きちんと修復され、曲がりなりにも「建っている」と形容できるのはE神殿だけだった。残りの二つは、文字通りがれきの山だった。E、F、Gなどと学術的で味気ない名で呼ばれているのはそのためか、と納得してしまうほどの手つかず状態である。G神殿などは、縦幅が110メートルもあり、当時としては超弩級の神殿になるはずだったのに、いまではまっすぐに立っているのは一本の柱だけ。その周りにちらかる巨石のピースを組み合わせ、三次元パズルを完成させるのにはどれほどの労力と時間が必要なのだろう。

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