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夕暮れ時のスークは、活気に満ちあふれていた。
軒を連ねるお店。裸電球の素朴な明かり。その下に敷き詰められたデーツや干しぶどう。
その前を行き交う人々。白服の男、黒服の女。
その波をかきわけ、波に乗りながら、遊泳していく。

スークを離れると、そこは静寂の路地。
空を見上げる。そびえたつ摩天楼。薄雲の彼方で上弦の月が輝きを放つ。

サナア、やっぱりいいかも。ようやくそんなふうに思えてきた。

Sanaa: 3/22