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洗濯をそそくさとすませると、宿を出て散策開始。

まずはアレトゥーザの泉へ。海のすぐ隣から湧き出でいることから神秘的な泉とされ、ギリシャ神話にも結びつけられている。すなわち、水の精アレトゥーザは、川の神アルペイオスのしつこい求愛から逃れるため、女神アルテミスに頼んで姿を変えてもらい、この泉になったという。アポロンとダフネの物語を思い出させる。もっとも、アルベイオスは川の神だから、自らも水となって泉に同化することに成功する。つまり、アポロンとは違い「ものにしてしまった」のだ。


泉にはパピルスが生えている。そのせいか、近くにはパピルス画を売っている店が軒を連ねている。それほど高くなかったので、おみやげに数点購入する。


アレトゥーザの泉から島の先端に向かって、海沿いに道が延びている。ここから見るサンセットはさぞや美しいに違いない。夕方また来てみることにして、とりあえず先を急ぐ。









少し本土側に戻ったところにあるのが、アルキメデス広場。アルキメデスは、シラクーザ市民として生まれ、この町で活躍し、最後はローマ軍によってこの町で殺された。

しかし、アルキメデス広場の中心にあるのは、当のアルキメデスの像ではなく、女神アルテミスがアレトゥーザを泉に変身させている場面を描いた彫刻である。
 
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