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お目当てのホテルに到着。安くて人気がある宿らしく、二泊分しか空きがないという。ならば、あさって宿を代えるだけの話。とりあえずここに二泊することに決めた。部屋は清掃中だというので、フロントに荷物を預けると、さっそく町へ。まずは、カテドラーレ(大聖堂)を目指そうと歩き出した。
1分と歩かないうちに、右手の路地に市が立っているのが目に入った。パレルモでは市場見学も楽しみのひとつにしていたので、さっそくうれしい寄り道。
狭くて湿っぽい路地に沿って、野菜や魚の屋台が所狭しと並んでいる。
曇り空の下でも、トマトとピーマンの赤が鮮やかに映えていた。
その卓越した灌漑技術で、パレルモを水と緑の沃野に変えたのも、イスラム王朝である。その遺産のひとつを、この市場でもまた見つけることができた。
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