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エリチェで楽しみにしてたこと。そのひとつが、イスラム王朝時代の面影を色濃く残す路地をあてどなく歩き回ることだった。
実際に歩いてみると、アラブ的な迷路とノルマン風の建物が融合されたたたずまいは、摩訶不思議な雰囲気を漂わせている。ヨーロッパの町のようでいて、どこか違うのだ。しかも、地中海地方なのに北欧のにおいもする。
きっと、この異文化が絡み合った雰囲気はエリチェに限ったものではなく、これから訪れるシチリアの他の町でも感じるものなのかもしれない。そう思うと、これからの旅路がとても楽しみに、そして興味深く思えてきた。
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